数年前に3回ほど経験したコンサート設営バイトの体験談をします。
ネット上には詳細な体験談が少なく、サクラが書いた感想文が検索上位を占めていました。
なので、体力に自信ゼロだった私のリアルな体験談を語ります。
チケットもぎりや運営補助を行うスタッフバイトの話は↓
physx.hatenablog.com
なお、本記事の体験談はあくまでバイト目線です。事実とちょっと異なっていたり、全ての現場がこのような状況というわけではないことはご了承ください。
本題に入る前に
コンサート設営バイトは肉体労働で大変です。
参考にしたい人のために、当時の私のスペックや何故応募したかについて話します。
先に言っておくと、この体験談は「こんな私でもできました」ではありません。
当時は大分苦労したので、体の貧弱な人=体力や筋力のない人は辞めた方が良いです。本当に。マジで。
当時の私のスペック
- 男性
- 20代前半
- 体重40キロ台(BMIは「痩せすぎ」)
- 肉体労働バイトの経験なし
- 生まれてから大学までずっと文化系サークル・部活
- 体育の実技面は小中高と下から数えた方が早いレベル
当時の私は健康面は問題なかったものの、上記の通り、体がとても貧弱でした。
また、コンサートや出演者には全く興味がありませんでした。
つまり、「あのアーティストのために頑張ろう」みたいなモチベーションもない状態で応募したのです。
応募した背景
当時は金がありませんでした。単発のゲームデバック系バイト"も"紹介してくれる派遣会社に登録していたのですが、ゲームデバック系は人気なので中々入ることもできず、時給もそんなに高くなかったのです...
一方、コンサート設営バイトは
- それなりの時給(決して高くはないけど)
- 弁当もついてくる
- 働く時間も夕方から夜遅くまで=昼の時間が使える
と、ちょっと魅力的に見えました。
あとは、よくある「未経験でもOK」という文言の罠に素直にハマったのです。
頭の中では理解していても、お金のない状況だと正常な判断が難しいのです。
まあ、新しい経験をしてみたかった気持ちもあります。
こうしてブログに書けてるならプラスかも
設営バイトの内容
私は
- 中規模なコンサート:2回
- 大規模なコンサート:1回
と計3回経験しました。
設営バイトの基本的な流れは規模で変わらないので、当日の大体の流れに沿って、内容や体験にを詳しく述べます。
集合そして待機
当日は動きやすい恰好で15時とか16時に集合です。
受付を担当している人が名前や人数確認を行い、荷物を控室に置きます。
その後、貸し出し用のヘルメットをかぶって、勤務開始です。
※当日、貴重品は自分で持ち歩けるコンパクトなものだけにしましょう。控室で盗まれそうになったとかの噂もあったので。
会場には
- 現場職人(舞台装置やセットを組み立てる)
- スタッフ(設置物の進行確認や連絡を行う)
- バイト
がいます。
個人に向けて怒鳴られるようなことはあまりないですが、バイト全体に向けて「おい早くしろよ!」とか怒鳴られる場面は多いので、勤務中は心を無にして頑張りましょう。
バイト達は会場ホールの中央で全校集会のように集合します。
そして、最初にバイト達は「ここからここまでは設置担当」「ここからここまでは装飾担当、残りは電飾」みたいな感じで役割が振り分けられます。
仕事があればすぐにスタッフ等に呼ばれて、必要なものを運搬することになります。
トラックが到着していない等で運搬作業がない場合は待機です。
雑談が許されることもありますが、騒がしすぎると怒られます。ここら辺は現場によります。
現場職人やスタッフに呼ばれたら、すぐに駆け付けなくてはなりません。
この時、バイト管理者のスタッフが近くにいれば、「ここからここまでの10人、行ってきて」などと指示されます。
しかし、バイト管理者も設置物の確認や連絡などの用事のため、常にいるわけではありません。
バイト管理者がいない状態で、現場職人やスタッフから「バイト3人来て」と指示されても、バイト達が悪い意味で譲り合いになります。
誰が行くのかの順番が決まってるわけではない上、大変な肉体労働なので誰も行きたくないからです。
作業から戻るタイミングが悪いと、連続ですぐ行く場合もありますし。
こういった事情で集まりが悪いと、「早く来いよ!」と現場職人やスタッフに怒鳴られることになります。
仕方なく、呼ばれた人に近い人や気の弱い人たちが行くことになります。
本職の方も指示のつもりで大きい声を出しただけなのかもしれませんが、こういった状況で「現場仕事」感を感じられます。
ただ、新人の現場職人さんは優しかったです。
新人の方はバイトの10倍くらい先輩から怒鳴られていたので、バイトに共感したんだろうと思います。
なお、トイレは待機中、バイト管理者に言ってから行けます。長いと怒られますが。
正直、トイレでサボっててもバレない気もする。そんな噂もあったし
いざ運搬作業
本職やスタッフの方に呼ばれた人は運搬作業です。運ぶものは多岐にわたります。
- 銀テープや風(?)を出す装置や照明
- 観客が座るための椅子
- ねぶた祭りでしか見たことないような謎の設置物
- 舞台を作り上げるための足場(工事現場とかで見るやつ)
- モニター
特に重いものは複数人で協力して運びます。とはいっても、一人当たり10キロ以上の負担を覚悟しましょう。
個人的に一番大変だったのは足場です。自身の身長以上の高さのところに十キロ以上はあろう重いものを上げなければならなかったので。
私は1回だけ落としてしまった経験もあります...
モニターも同様の理由で大変でした。
コンサートで演者の後ろに設置してあるような大画面モニターは複数のモニターを連結して作られています。
なので、自分の上半身くらいの大きさで体感10キロのモニターを所定の場所から100回以上運ぶ必要があります。
ステージ上に上げなければならないこともあって、体力がない私には大変な作業でした。
また、モニターなので慎重に扱うように指示されており、神経を使うという意味でも大変でした。
ねじ等の細かい部品運びも行います。「○○持ってきて」と言われますが、バイトは○○がわからないので似たような別の物を持っていって、怒られたりします理不尽。
あとは、コンサート特有の謎の設置物の運搬も、ある意味で大変でした。
モニター同様に慎重に扱うようにと指示されたので、大人数なこともあって、大分気を使って運んでました。
せめて、指示役をバイトに任せずに、スタッフやバイト管理者が指示すればいいのに...
まとめると、運搬作業では、一人当たり数キロの物を何度も運んだり、長時間持ち続けることが求められます。移動用の台車がある物は少なく、慎重に扱う必要があるものや、長時間持ち続けなければならないものもあります。また、自分の身長以上の高さに持ち上げることもあるため、まさに体力と筋力が勝負です。
体力・筋力に自信がない人は辞めておきましょう。本当に。切実に。
設営もやる
基本的にはモノの運搬がメインなのですが、時に設営もやることになります。
とはいっても、本職の方やスタッフが舞台を作り上げた後で、
- 裏方用の目印となるテープを貼る
- 手すりの安全性を確認する
- 必要な装飾品のチェックや修正をする
- 電源ケーブルをテープでまとめて、通路の隅に固定する
といった最終的な仕上げ、簡単な作業であることが多いです。
もちろん、設営をやらずに一日中運搬作業になる時もあります。
「仕上げだから、もうすぐ終わりだ」なんて思ってたら、再度の運搬作業があって、地獄を見たときもありました...
バイト終了!
募集要項にもよりますが、なんやかんやで6時間とか7時間とか頑張ったら終了です。
派遣会社の規約に沿って、勤務表を提出するなどして帰りましょう。
終電を過ぎていたらタクシーチケットがもらえます。
なお、派遣会社を通しての依頼のためか、時間はしっかり管理されているようです。
現場職人から「こっちの作業をやってくれ」と指示があったんですが、途中でバイト管理者の方が来て「この人(私)はもう時間だから、終わりです。代わりにこっちの人(別の派遣会社のバイトの人)にしてください。」と言われて、勤務終了になりました。
おそらくバイトの勤務を管理している人が「この人もうすぐ帰る時間なのに、いないな」と思ったのでしょう。
派遣経由で応募したこともあり、時間は結構厳重に管理されています。
余談ですが、運が良ければ、バイトの終わり際は「出来上がったコンサート会場」を見ることができます。
初めは何もなかった状態のホールに、素晴らしい会場が出来上がっているのは非常に感動します。
まあ舞台を作ったのはほぼ現場職人とスタッフなんですけど。
余談1:撤去作業について
コンサート設営バイトには撤去作業もあります。派遣会社にもよりますが、設営と撤去の両方に申し込むことも可能ですし、どちらか片方だけに申し込むことも可能です。
私は撤去作業をやったことありませんが、有識者(コンサート設営バイトに何度も参加しているフリーターの方)によれば撤去作業は本当に大変らしいです。
8時間とか10時間かけて組み立てたものを、コンサート終了後、次の日の朝までに徹夜で撤去と片付けを行うというのだから、その大変さがわかります。
加えて、深夜だからか、現場職人の怒鳴り声も増えるらしいです。
夜勤なので時給は増えるものの、バイトの人数も減る傾向にあるので、一人当たりの労力は設置時よりも増えます。
本当に肉体に自信があって、夜勤が苦痛じゃない方だけが行った方が良いです。
肉体労働に慣れているであろう有識者ですら、あまりやりたくないと言っていたので...
余談2:女性の設営バイト
私は見たことないのですが、女性が設営バイトをするのは体力的にもオススメできません。
採用ルート的にも、バイト管理やバイト用受付として配属されることが多いようなので、基本的にはそちらに応募しましょう。
※するなと言いたいのではなく、オススメできないだけです。精神と体力がタフな方なら生物学的性別は無関係にできると思います。
また、法律だか規定だかの問題で舞台製作には関われないという話も聞いたので、そもそも設営バイトへの応募自体ができないのかもしれません。
※長年このバイトを経験しているフリーターの方からの情報だったので、真偽不明
まとめ
というわけで、設営バイトの話でした。
コンサート設営バイトの仕事内容
簡単にまとめると
- いわゆる現場仕事の空気感
- 長時間、数キロ以上のモノを持ち上げたり運搬する肉体労働
が経験できます。装飾系の楽な作業もありますが、体感で1割未満だと思ってください。
就活でストレス耐性がどうのこうの言ってくるクソ人事はこのバイト経験してから言え
どんな人が向いているか
このバイトで働く人は、
- 友達と一緒に応募したであろう体力の有り余っている体育会系大学生
- 変な方向に達観した若年フリーター
- コンサート設営バイトに慣れていそうな高齢フリーター
といった人が多かったです(私の偏見を含む)。
逆に言えば、ここら辺に該当しない私のような体力なし陰キャにはオススメできません。
他のバイトを探しましょう。
スタッフバイトの体験談は後半の記事で↓
physx.hatenablog.com