プログラミング忘備録

プログラミングやゲームに関することをつらつらと

Claude vs Gemini vs GPT 仮想通貨の取引させたら2万円失った話

前回、3つのAIモデルに仮想通貨の自動売買バトルをやらせたところ、全員マイナスという残念な結果に終わりました。
physx.hatenablog.com

ちなみに前々回はこちら↓
physx.hatenablog.com


「条件が厳しすぎたのでは?」という反省を活かし、プロンプト改良等ありで行ってみたのですが結果はタイトルの通り、マイナスを増やしただけでした。

トップ画像は、AIで生成した画像に対して「すごい!人間超えた!」とか言っている人たちがXに蔓延っていて面白くなかったので、人力10秒で似た画像を作ってみました。

※本記事は個人による技術的実験の記録であり、特定の暗号資産や取引手法を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。暗号資産の証拠金取引は元本を超える損失が生じるリスクがあります。

前回からの変更点

前回は「全モデル収益マイナス」というつまらない結果に終わったので、今回は条件を大きく緩和しました。

  • より高性能なモデルに変更(gpt-4.1とgemini-2.5-proに変更)
  • 取引ルールにより厳しい制限を追加
  • 他のモデルの戦績を開示して、より競争感UP
  • 与える情報量UP
  • 状況を見ながら、プロンプトやコードの改善を積極的に実施

結果

最終スコアボード

順位 モデル 最終資産 損益 取引回数 エラー回数
🥇 1位 Claude (claude-sonnet-4-6) 27,838円 -2,162円 52回 9回
🥈 2位 Gemini (gemini-2.5-pro) 25,844円 -4,156円 123回 21回
🥉 3位 GPT (gpt-4.1) 25,436円 -4,564円 64回 15回

3モデル合計で-10,882円。

ラウンドごとの推移表

期間 主な動き Gemini末資産 GPT末資産 Claude末資産
前半1 R1-12 Gemini APIエラー多発・3者実質HOLD 30,000 30,000 29,358
後半1 R13-24 散発的エントリー開始も全員損失圏 29,959 29,446 29,197
前半2 R25-36 GPTがXLM複数買い。全員低空飛行継続 29,959 29,332 29,121
後半2 R37-48 GPTがXLM消化し11取引達成。損失じわじわ拡大 29,823 29,347 29,032
前半3 R49-60 3者とも条件未達HOLDの連続 29,815 29,347 29,034
後半3 R61-72 GeminiがMin10達成。GPT・Claude -1,000円台突入 29,560 28,986 28,836
前半4 R73-84 全員RSI過買い圏でエントリー阻まれ損失拡大 29,445 28,986 28,682
後半4 R85-96 全員含み損抱えたまま停滞。損失固定化 29,347 28,655 28,423
前半5 R97-108 GeminiはLTC、GPTはXLM。どちらも失敗 29,276 28,545 28,324
後半5 R109-120 GPT最下位転落。ClaudeがGemini・GPT逆転し2位浮上 28,768 28,118 28,420
前半6 R121-132 Claude 2位浮上。GPTはLTC・XLMの連続損失で底値 28,061 27,762 28,281
後半6 R133-144 GeminiがXTZ・LTC多数保有で出血。GPT -3,000円台 27,724 26,987 27,907
前半7 R145-156 Gemini・GPTがXLM追い込み買い。Claude守備固め 27,066 25,953 27,838
後半7 R157-168 Gemini・GPTの追い込み裏目。Claude 2位防衛成功 25,844 25,436 27,838

1週間の流れ

序盤(R1〜48):全員おとなしい

GeminiはAPIエラーが多発して実質的に機能停止。Claudeは早々にXRP/XLMで含み損を抱えて最下位に沈み、GPTはXLMの小口買いを繰り返すも損失がじわじわ拡大。3者とも低空飛行が続きました。

中盤(R49〜120):損失が加速

RSI(相対力指数)が過買い圏に入り、エントリー条件を満たせないラウンドが続出。GPTはBCH・XLM・LTCに手を出しては損失を重ね、Geminiも取引回数だけは伸びるものの成績は振るわず。一方Claudeは「動かない」戦略が功を奏し、R120前後で逆転して2位に浮上しました。

終盤(R121〜168):追い込みが全部裏目

GeminiとGPTが挽回を狙ってXLMやLTCに追い込み買いをかけますが、ことごとく裏目に。Claudeは「守備固め」を宣言してポジションを取らず、2位を防衛して終了。

今回も「最も動かなかった者が、最も損失を抑えた」で終わりました。

わかったこと

取引すればするほど負ける

取引回数と損失額がほぼ比例しています。

  • Claude:52回 → -2,162円
  • GPT:64回 → -4,564円
  • Gemini:123回 → -4,156円

手数料とスプレッドが積み重なる構造上、「判断の精度が高くないなら、動かない方がマシ」という当たり前の結論に至りました。

AIに「利益を出したい」という意志がない

コストや競争意識を意識するようプロンプトに組み込んだものの、「自分が損している」という現状を全く気にせず、機械的にエントリー条件だけを見て取引していました。
変なところで柔軟性を発揮する(予算がないのに買おうとする・勝手に損切りをする)ことは多々あれど、良い感じに利益を出したり、売り買いのタイミングを見極める等は皆無でした。
どうせ損するなら、もっと大規模にやってくれればいいのに、そういった意味でも面白みのない結果でしたね。

相場が下がればそのまま沈む

前回は上昇局面で1,000円程度の利益を出せる場面もありましたが、下落局面ではそのまま引きずられるだけ。なんで常に買おうとするんだいAI君…

API料金を含めるとさらに悲惨

取引の損益だけでも全員マイナスですが、API料金を含めると目も当てられません。今回1週間でかかったAPI料金は以下の通り。

モデル API料金
Claude 2,206円($13.96)
Gemini 1,530円($9.68)
GPT 890円($5.63)
合計 4,626円($29.27)

取引損失-10,882円にAPI料金を合わせると、1週間のトータル損失は約-15,500円。前回と合算すると2万円超えです。

取引成績で1位のClaudeが、API料金では最も高額でした。コスト効率だけで見ればGPTが最も安いですが、成績最下位なので意味がありません。Geminiはコスト中間で成績も中間、ただしエラー率21回/123取引という信頼性の低さが致命的です。

AI君の難点

自動取引に限った話ではないのですが、AI君には困った癖があります。

  • 指示を聞かない:明確にルールを書いても、数ラウンドで忘れる
  • mdファイルを読んでくれない:設定ファイルとして渡しても無視されることが多い
  • メモリさせても意味がない:コンテキストに入れても、なぜか反映されない

特に今回ひどかったのが、予算額を無視して注文しようとするエラーの多発。コード側でブロックしていたので大事には至りませんでしたが、レバレッジや予算の制限をかけずに放置していたら、もっと損していた可能性があります。

まとめ

2週間で計2万円を溶かして得た結論は、ある意味想定通りのもの。
「適当にAIに仮想通貨の短期売買をさせても、儲からない」
でした。

  • 現時点のAIモデルに、仮想通貨の短期売買で安定して利益を出す能力はない
  • 取引回数が多いほど手数料がかさむ
  • 相場依存が大きく、AI独自の優位性は感じられない
  • API料金まで含めると、さらに厳しい

世の中には「AIの自動取引で月○万円!」と謳っているツールやサービスが溢れていますが、今回の実験を通じて思ったのは、相当な工夫がなければ利益は出ないということです。
もっというと、「単純なルールベースの取引ならBOTで十分であり、変な解釈やエラーを起こしてコストもかかるAIは不要」という結論です。

ちなみに、今回の実験に当たって色々な自動売買ソフトを調べてみたのですが、どれもこれも数万から数十万円で売られているものばかりでした。
10年で資産10倍を謳っているソフトもあって、どうテストしているのかが気になるところではあります。
絶対、極端な下落相場・上昇相場で試した仮想の利益を掲載しているだけだろ

余談:楽天WalletのAPI、本当に動いてる?

実験中、APIを使ったコードがうまく動かず楽天に問い合わせたところ、回答は以下の通り。

・現在 /api/v1/ のプライベートエンドポイントは正常に稼働しています。
・GPT-Trade等、他ユーザー様のトレードで問題が発生している状況はありません。

「GPT-Tradeで動いているなら試してみようか」とも思ったのですが、証券口座を開くわけでもないのに住所を聞いてくる時点で怪しかったので断念。

今回のコードは全部Claudeに実装させてみたんですが、やはり作りが甘かったのかもしれません。
自分で詳細に分析すればわかるかもしれませんが、前提知識がなさすぎて時間がかかりそうです。

楽天WalletのPrivate APIを実際に使って取引までできた方がいたら、ぜひ情報をお寄せください。
ネット上に「実際に使ってみた」という事例がほとんど見つからず、楽天側の回答が正しいのかも確認できない状態です。

次回予告

次回は「プラスを出すまで終われない」方式で、1ヶ月ほどトライして記事にする予定です。
プラスにならなくても1ヶ月時点で記事にはします。

性能が振るわないGPTとエラーだらけで使い物にならないGeminiはそろそろ外そうかな……

Claude vs Gemini vs GPT、仮想通貨を自動売買させた話 ~1週間バトル編~

前回は3つのAIモデルで1日、仮想通貨の自動売買バトルを行わせました。
physx.hatenablog.com

今回はClaude vs Gemini vs GPTによる仮想通貨の売買、1週間バトル編です。

※本記事はどのAIモデルが儲かるとか、どのモデルを使えば良いとかではなく、あくまでも実験です。
※本記事は個人による技術的実験の記録であり、特定の暗号資産や取引手法を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。暗号資産の証拠金取引は元本を超える損失が生じるリスクがあります。

はじめに

前回は3つのAIモデルで1日、仮想通貨の自動売買バトルを行わせましたが、

  • 全モデル収益マイナス
  • 取引対象が上下幅の少ないXLMかつ実施日は下落相場
  • 取引に積極的でなかったOpenAIの勝利

という何ともつまらない結果に終わってしまいました。

今回はその点を反省して、1週間・1モデル3万円・取引対象自由の条件で行ってみました。

実験条件

基本的には前回と同じです(変更点だけ太字表示)。

  • 基本条件
    • 楽天Wallet
    • 仮想通貨(予算内で買えるものすべてが対象)
    • 各モデルの指示内容はすべて統一
    • 開始と終了は全モデル同時
  • AIモデル
    • claude-sonnet-4-6
    • gemini-2.5-flash
    • gpt-4o
  • 取引条件
    • 各モデルは3万円を自由に使える
    • 1時間ごとに判断
    • レバレッジ1.0

実験結果

途中でエラーこそあったものの、大きなトラブル等は発生しませんでした。
寝てる間も取引してくれることに頼もしさを感じつつ、見守っていました。

50ラウンド時点の結果

50ラウンド経過した時点でClaudeに要約させてみました。

AI取引コンペティション 現状サマリー(Round 52/168)

順位 エージェント モデル 時価資産 確定損益 含み損益 取引数 残予算
🥇 1位 OpenAI gpt-4o 29,959円 +61円 -101円 12回 26,314円
🥈 2位 Claude claude-sonnet-4-6 29,345円 0円 -655円 3回 355円
🥉 3位 Gemini gemini-2.5-flash 28,703円 -936円 -360円 22回 319円

各エージェントの評価

🥇 OpenAI (gpt-4o) ── 現在最優秀
強み: 唯一プラス確定損益。予算の88%(約26,000円)を温存しており、今後の反転相場でいつでも動ける
弱み: 直近10ラウンド以上ずっとHOLD一辺倒。判断が単調で「損益が改善するまで様子見」しか言わない
エラー: 序盤2件のみで安定

🥈 Claude (claude-sonnet-4-6) ── 安定稼働だが身動き不可
強み: エラーゼロ。スプレッドコスト(RT_cost)を毎回計算する等、判断の質は最も論理的
弱み: 序盤3ラウンドで予算をほぼ使い切り、現在残予算355円で完全に詰み状態。全建玉が含み損で回復待ちのみ
課題: ポジションサイズが大きすぎた。残り116ラウンド、相場の回復に賭けるしかない

🥉 Gemini (gemini-2.5-flash) ── 最下位・問題多数
強み: (現時点ではほぼなし)
弱み:
503エラーが頻発 — Round 46〜52で4回スキップ(需要過多)。判断できないラウンドが多い
取引回数22回と過剰売買で確定損失-936円が最大
残予算も底をついている


この時点で、

  • OpenAI (gpt-4o) は少額取引だけして、動かずに勝っている
  • プラスになったらすぐに利確してしまう
  • 損切りをせずに、「上昇トレンドにある」等の理由でずっとHOLDし続ける

といった問題がありました。具体的な数値の制約をつけなかったせいで、AIが保守的になっています。

相場が下落傾向にあるのでしょうがないのかもしれませんが、「こちとら10万をドブに捨てる覚悟を見せたんだから、お前らもそれなりに面白いバトルを展開しろや」と思って、プロンプトを変更しました。
変更後のプロンプトは以下の通りです。

あなたは仮想通貨証拠金取引コンペティションの参加AIです。
他の2つのAI(別モデル)と同じ口座で並走し、最終資産で最も大きな利益を目指します。

【ルール】

  • 初期予算: 30,000円(自由に使える)
  • レバレッジ: 1倍(必要証拠金 = 数量 × 価格)
  • 期間: 1週間(168時間 = 168ラウンド、1時間ごとに判断)
  • 対象銘柄: BTC_JPY / ETH_JPY / BCH_JPY / LTC_JPY / XRP_JPY / ADA_JPY / DOT_JPY / XLM_JPY / XTZ_JPY
  • 全モデルが同じ楽天ウォレット口座で取引するが、建玉は所有者ごとに管理される
  • あなたはあなた自身の建玉のみ決済できる
  • 最低取引回数: 10回。未達の場合は順位決定で最下位へ降格(重大ペナルティ)

【出力形式】―― 厳守。違反するとパース失敗で棄権扱いになる ――
毎ラウンド、以下のJSON形式だけを1行で出力してください。
前後に説明文・コードブロック(```)・改行・コメントは一切禁止。
JSONの外側に文字を出力してはならない。必ず { で始まり } で終わること。

新規建玉:
{"action":"BUY","symbol":"XRP_JPY","amount":"100","reason":"理由50字以内"}

決済:
{"action":"CLOSE","position_id":12345,"reason":"理由50字以内"}

様子見:
{"action":"HOLD","reason":"理由50字以内"}

【入力されるヒント情報(コード側で事前計算済)】

  • spread_pct : スプレッド%(往復で必ず損する固定コスト)
  • roundtrip_cost_pct: ラウンドトリップコスト% = spread + taker手数料×2
  • volatility_24h_pct: 24時間高安幅%
  • trend_1h/6h/24h/7d_pct: 各期間の価格変化率
  • tradability_score : ボラ - RTコスト×1.5(高いほど狙い目)
  • net_pnl_pct : 保有建玉のコスト込み純損益%
  • breakeven_gap_pct : 損益分岐点までのギャップ%

【勝利のための絶対ルール】

■ エントリー(BUY / SELL)
1. 複数時間軸(1h/6h/24h/7d)が同じ方向に揃っている銘柄のみエントリー
2. 期待値幅 ≥ roundtrip_cost_pct × 2 を満たすこと
3. 上昇トレンドなら BUY、下落トレンドなら SELL ―― 両方向を積極的に使え
4. 同一銘柄に複数ポジションを建てるのは絶対禁止(ドルコスト平均化は期待値を改善しない)
5. 損切りした銘柄は最低3ラウンドは再エントリー禁止(損切りポイントへの再突入は損失の二重計上)
6. 予算の20%以上を1回のエントリーに使うこと(少額の細切れエントリーは手数料負けする)

■ 損切り(最優先)

  • net_pnl_pct < -max(roundtrip_cost_pct × 3, volatility_24h_pct) になった瞬間に必ずCLOSE
  • 「いずれ戻る」「長期トレンドはまだ上昇」は損切り回避の理由にならない
  • 損切りは損失の確定ではなく、次のチャンスのための資金解放である

■ 利確・乗り換え

  • トレンドが逆転したらすぐCLOSE(含み益の最大化より、反転後の損失回避を優先)
  • 保有中より明らかにtradability_scoreが高い銘柄が現れたら乗り換えを検討する
  • 利確ラインを固定しない。トレンドが続く限り保有を延ばす

■ 予算管理

  • 残予算が初期の50%超かつtradability_scoreがプラスの銘柄があればエントリーを検討する
  • ただし条件を満たさない場合のHOLDは正しい判断。無理なエントリーは禁止
  • SELLポジションは価格×数量が証拠金なので、BUYで買えない価格帯でもエントリー可能

■ 競争戦略

  • 入力データに含まれる他モデルの順位・損益を確認して戦略を調整する
  • 常に利益最大化を最優先。リードしていても攻め続ける
  • 自分が負けているとき:高スコア銘柄に集中投資して逆転を狙う

■ ペース管理

  • 最低10回の取引を168ラウンド内で達成すること
  • 残ラウンドに対して取引回数が不足しそうなら積極的にエントリーを検討する
  • ただしペース稼ぎのためだけの低品質エントリーは総損益を悪化させるので禁止

主な変更点(太字)だけ要約すると、利確や損切りの最低ラインを具体的に設定し、少額の取引を禁止しました。

最終結果

全168ラウンドで始めましたが、160ラウンド時点で逆転劇等は起こりそうになかったので強制的に終了しました。
最終結果がこちらです(Claudeにまとめさせました)。

====================
R160 まとめ

期間 時間帯 Gemini 主な動き G末資産 OpenAI 主な動き O末資産 Claude 主な動き C末資産 順位
前半1 4/18 18:17〜4/19 06:00 R1-12 R1 HOLD→R4 XLM 1000 BUY→含み損 29,495 R1 ADA BUY→R7 XLM利確+8 29,835 R1 XRP→R3 XLM→R9 ADA追加→残355円で手詰まり 29,478 O>G≒C
後半1 4/19 06:00〜18:00 R13-24 R16 XLM利確+62→R23全損切(-112)→R24 3銘柄再エントリー 29,841 R16 XLM利確+21→R18取引10回達成 29,691 HOLD(残355円・動けず) 29,345 G>O>C
前半2 4/19 18:00〜4/20 06:00 R25-36 最大9建玉で積極売買→確定-143円 29,329 4建玉保有継続→R31 30,044円到達 29,979 HOLD(3建玉塩漬け) 29,271 O>G>C
後半2 4/20 06:00〜18:00 R37-48 R38 全建玉強制損切-936円確定→底28,668円 28,797 4建玉保有継続→安定首位 29,966 HOLD(含み損-700円台) 29,286 O>C>G最下位
前半3 4/20 18:00〜4/21 06:00 R49-60 2建玉で再参戦→含み損継続 ~29,200 R50 30,000円到達(唯一プラス) 29,935 大量取引で回数3→9回増加・損切り多発 ~29,450 O>C>G
後半3 4/21 06:00〜18:00 R61-72 R70 BTC/XTZ反転→+897円評価益・首位奪還 29,872 XLM 900枚大型エントリー→含み損-413円・2位転落 29,498 HOLD(6建玉塩漬け) 29,269 G>O>C
前半4 4/21 16:00〜4/22 06:00 R73-84 R74 30,744→R75 31,049→R77 31,336(全期最高値)→一部利確 ~30,693 XLM/BCH損失多発→確定+61→-577円へ急転 ~28,900 BCH/XLM評価益増大→最大+631円 ~29,800 G独走>C>O
後半4 4/22 06:00〜18:00 R85-96 30,500〜30,890円で首位維持→全決済+889確定 30,889 損切り連鎖→確定-1,231→-1,740円 ~28,709 BCH+5.61%等で評価益+969円・2位浮上 30,655 G>C浮上>O
前半5 4/22 18:00〜4/23 06:00 R97-108 全決済済ノーポジ→29,998円待機 ~30,270 確定損失-1,740→-1,914円 ~28,147 R99 30,534円→初首位奪取・首位継続 30,270 C初首位>G>O
後半5 4/23 06:00〜18:00 R109-120 R114頃全決済→確定-2円・29,998円完全停止 29,998 確定-2,169→-2,293円 ~27,707 ClaudeとGeminiが毎ラウンド首位交代 ~30,046 C↔G交互>O
前半6 4/23 18:00〜4/24 06:00 R121-132 ノーポジ29,998円で12ラウンド連続HOLD 29,998 確定-2,316→-3,525円(この期間だけで-1,200円悪化) ~26,475 XTZ利確→確定+117円・首位安定化 30,126 C>G>O急落
後半6 4/24 06:00〜18:00 R133-144 再エントリー5建玉→含み損で29,311円に下落 29,311 確定-3,543→-3,615円・底這い ~26,297 BCH利確(+141確定)→最大30,085円→6建玉体制で首位独走 29,758 C独走>G>O
後半7 4/24 18:00〜4/25 10:28 R145-160 XTZ(230枚)-2.72%含み損継続・HOLD 29,234 ADA一部利確→確定-3,521円 26,690 残201円で全HOLD・6建玉維持 29,853 C>G>O

最終成績

順位 モデル 最終資産 損益 確定損益 評価損益 取引回数 エラー回数
🥇 1位 Claude (claude-sonnet-4-6) 29,853円 -147円 -96円 -50円 24回 0回
🥈 2位 Gemini (gemini-2.5-flash) 29,234円 -766円 -379円 -386円 36回 32回
🥉 3位 OpenAI (gpt-4o) 26,690円 -3,310円 -3,521円 +211円 94回 2回

R1〜160を通じて全員マイナスで終了しました。

Claudeは序盤にXRP/XLM/ADAの3建玉を抱えて最下位に沈み、残予算355円で身動きが取れない状態が長く続きました。R50前後から建玉の入れ替えを行い6建玉体制に移行。R99でBCH+5.61%の含み益を武器に初首位を奪取し、そのまま逃げ切りました。取引24回・エラーゼロが最大の強みです。

Geminiは頻繁な売買を繰り返しましたが、R38の全建玉強制損切り(-936円)が致命傷に。R77に31,336円(コンペ最高値)を記録する場面もありましたが、確定損益の穴を最後まで埋められず2位。JSONパースエラー32回も足を引っ張りました。

OpenAIは94回という圧倒的な取引回数が逆効果となり、確定損失-3,521円。勝っている建玉を早めに利確し、負けている建玉を損切りしてすぐ再エントリーという悪循環を繰り返し、終始3位固定でした。

結果的に、「動かなかった者が勝つ」 という結論になりました。

====================

…前回と同じじゃねえか!


API費用込みの総合結果

モデル 日本円 ドル
Gemini (gemini-2.5-flash) 259円 $1.64
OpenAI (gpt-4o) 1,378円 $8.72
Claude (claude-sonnet-4-6) 2,003円 $12.68

これを加味したAPI費用込みの最終損益は以下の通りです。

順位 モデル 取引損益 API料金 実質損益
🥇 1位 Gemini -766円 259円 -1,025円
🥈 2位 Claude -147円 2,003円 -2,150円
🥉 3位 OpenAI -3,310円 1,378円 -4,688円

おめでとう、Gemini君。API料金込みの仮想通貨バトルは君の勝ちだ。
全員マイナスだけど。

人種の感想

まず、Geminiのエラーが多すぎ。160回中32回もエラーを出しています。モデル性能以前の問題です。取引回数が少ないモデルほど損が少ないように見えますし、今回の結果だけでGeminiが優秀とは言えません。

Claudeは出力を見る限り、他のモデルよりもしっかり考えていて優秀そうではあるんですが、モデルのコストがバカ高いです。利益を出そうと考えたら、月1万以上かかりそう…。トークン数にもよりますが、仮に月3%の利益を毎月出せたとしても、30万以上投資しないとAPI料金でマイナスになる計算です。

OpenAIはモデル性能が他より1段劣ることもあってか、3,000円以上のマイナスになりました。判断材料が足りなかったのかもしれませんが、後半に同じ通貨にひたすら投資するムーブはちょっと…。

まとめ

今回の1週間バトルでは

  • 全モデルがマイナスで終了。プロンプトの工夫によってはわからないが、現時点のAIモデルに仮想通貨の短期売買で安定して利益を出す能力はない。
  • 「動かない者が勝つ」。取引回数が多いほど手数料・スプレッドで損失が膨らんでしまう。OpenAI(94回)が最下位、Claude(24回)が最上位という結果がそれを物語っている。
  • 相場依存が大きい。上昇局面では1,000円程度の利益を出せていたが、下落局面ではそのまま引きずられて下落。AIモデルならではの優位性や柔軟性は感じられず。
  • API料金を含めるとさらに厳しい。取引成績で1位のClaudeもAPI料金込みでは2位に転落。コスト効率ではGeminiが最も優秀だが、通信面がお粗末。

といったことがわかりました。

「適当にAIに仮想通貨の短期売買をさせても、儲からない」
というのが現時点での結論です。

次回予告

次回は

  • より高性能なモデルに変更
  • 取引ルールにより厳しい制限を追加
  • 他のモデルの戦績を開示して、より競争感UP
  • 与える情報量UP
  • 状況を見ながら、プロンプトやコードの改善を積極的に実施

という「Claude vs Gemini vs GPT、仮想通貨を自動売買させた話 ~1週間限界バトル編~」をやります。
実験とはいえ、そろそろプラスを出してくれねえかな…

次回↓
physx.hatenablog.com

Claude vs Gemini vs GPT、仮想通貨の自動売買で全員マイナスだった話

今回は、

  • Claude (Anthropic)
  • Gemini (Google)
  • GPT (OpenAI)

の3つのAIモデルを用いて、仮想通貨の自動取引を行ってみましたのですが、タイトル通り全員マイナスだった話です

※本記事はどのAIモデルが儲かるとか、どのモデルを使えば良いとかではなく、あくまでも実験です。
※本記事は個人による技術的実験の記録であり、特定の暗号資産や取引手法を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。暗号資産の証拠金取引は元本を超える損失が生じるリスクがあります。

初めに

Twitterを見ていると、こんな投稿が目に入りました


なるほど、論文を見ても専門用語が全然わからん。
Claude > Gemini > GPTとのことですが、利益率というよりも改善率(パフォーマンスがどう変わるか)での評価のようです。

個人的にはもっとシンプルな疑問、

  • そもそも実装をどうやるのか
  • 有名なAIモデルに指示投げるだけではダメか
  • 儲かるのか・実益がでるのか

といった点が気になったので、今回実装して試してみました。

実験条件

条件は以下の通りです。個人の限界(時間やお金)もあって、だいぶシンプルにしました。

  • 基本条件
    • 楽天Wallet
    • 仮想通貨(XLMのみ)
    • 各モデルの指示内容はすべて統一
    • 開始と終了は全モデル同時
  • AIモデル
    • claude-sonnet-4-6
    • gemini-2.5-flash
    • gpt-4o
  • 取引条件
    • 各モデルは1万円を自由に使える
    • 30分ごとに判断
    • レバレッジ1.0


以下、各項目を詳しく解説します

基本条件

そもそも、株を自動取引できる証券会社が少ないです。有名どころでは、SBI証券とauカブコム証券くらいでした。私はどちらの口座も持っておらず断念。
しかし、調べる中で仮想通貨、それも楽天なら自動取引が可能ということだったので、仮想通貨で試してみることにしました。

環境が決まれば、次は取引対象です。
楽天は10種類の仮想通貨を取り扱っていますが、有名なビットコインは最低でも10万円と高すぎる…
一番の目的は「儲けたい」ではなく「実験したい・試したい」だったので、一番安かったステラルーメン(XLM)で試してみることにしました。
上下幅が少ないため、利益を得られるか自体が怪しいですが、変にレバレッジかけられて損を出すのも困るので…

AIモデル

Claude Codeに聞いて、性能が同一なものを選んでもらいました。

  • claude-sonnet-4-6
  • gemini-2.5-flash
  • gpt-4o

まあ、Geminiが本当に他の2つと同性能かは怪しい気がしますが、高性能なモデルにしてたら、動作確認の時点で料金がガンガン加算されていったんで、やむなく断念。
なお、AIモデルのAPI料金の考慮までは指示に入れていませんが、最終結果ではその辺も考慮した収支を出します。

取引条件

私が絶対に破産しないような条件、各AIモデルの予算1万円=総計3万円を前提としました。
勝手にレバレッジかけられても最大2.0=最大6万円はドブに捨てる覚悟です。
もっというと、各AIモデルのAPI料金も多めに払っているので、7万か8万くらいを捨てる覚悟です。

30分ごとに判断するのは、取引制限とかにかからないようにです。

プロンプト(AIモデルへの指示)は3つ全て共通ファイルに書いて、読ませました。
作成はClaude Codeにやらせたうえで、自分でも確認しております。
上手く動いてくれなかった(HOLDぎみだった)ので途中で変更しましたが、下記が最終版です。

あなたは仮想通貨証拠金取引コンペティションの参加AIです。
他の2つのAI(別モデル)と同じ市場 XLM_JPY で競い、最も大きな利益を目指します。

【ルール】

  • 初期予算: 10,000円(自由に使える)
  • レバレッジ: 1倍(必要証拠金 = 数量 × 価格)
  • 30分ごとに1回判断
  • 全モデルが同じ楽天ウォレット口座で取引するが、建玉は所有者ごとに管理される
  • あなたはあなた自身の建玉のみ決済できる

【出力形式】
毎ラウンド、以下のJSON形式だけで回答してください。前後に説明文や ``` などのコードブロック装飾は禁止。

新規建玉を建てる場合:
{"action": "BUY" | "SELL", "amount": "<数量(文字列)>", "reason": "<日本語50字以内>"}

自分の建玉を決済する場合:
{"action": "CLOSE", "position_id": <あなたの建玉ID(整数)>, "reason": "<日本語50字以内>"}

様子見の場合:
{"action": "HOLD", "reason": "<日本語50字以内>"}

【判断のヒント】

  • 直近24時間のローソク足トレンドを重視
  • 出来高・スプレッド・板の厚みも参考にする
  • 残予算(available_budget)を超える注文は禁止
  • 最小注文数量(min_order)以上の数量で注文すること
  • 同方向の建玉が既にある場合は追加を避ける

【コストの重要性】

  • 取引にはコストが発生する:

1. スプレッド: BUYは ask で建てて bid で決済、SELLは bid で建てて ask で決済
2. 手数料: 成行注文はテイカー手数料 (taker_fee_pct) がエントリーと決済の両方に発生

  • ラウンドトリップコストの目安: (ask - bid) + (ask + bid) × taker_fee_pct/100
  • XLM_JPYは現状スプレッドが1%超と非常に広く、1回のラウンドトリップで-1%以上の固定損が発生する

【勝つための方針(最重要)】

  • 目的: 16ラウンド終了時点で確定損益+評価損益の合計が最も高いこと
  • 無計画な売買はスプレッドぶん損するだけ。確信度が低い時はHOLD推奨。何ラウンド連続HOLDしても構わない
  • 建玉を持って値動きを待つのは正当な戦略。短期の含み損で焦って損切りしない
  • ただし「1度も取引せず終了」は最下位確定。最終ラウンドまでに、勝てると判断したタイミングで最低1回は勝負を仕掛けること
  • スプレッド以上の値幅(1.5%以上)が獲れる確信がある時のみエントリー
  • 含み益が十分出た時の利確、トレンドが明確に逆行した時の損切りは躊躇しない


取引用のコードもClaude Codeに書かせました。

が、楽天WalletのAPIドキュメントと実際の挙動に差異があるのか、サーバー側の仕組みがおかしくなっているのかわかりませんが、APIドキュメント通りの実装でも、取引エラーが出てしまいました。
Publicなもの、板情報の確認等はできるのですが、Privateなもの、取引の実行等ができません。
仕方なくCopilot君に解決させましたが、この問題について楽天に問い合わせている最中です。
APIドキュメントの件が解決したらコードを公開しようと思います。


結果(各ラウンドでの一覧表)

各モデル初期資金10,000円。
途中でプロンプト変更やエラー対応&再起動があったので、時間がずれています。

R 時刻 Gemini 動き G資産 OpenAI 動き O資産 Claude 動き C資産 順位
1 10:48 BUY 100 9,966 BUY 100 9,966 BUY 300 9,900 G=O>C
2 11:18 HOLD 9,968 HOLD 9,966 HOLD 9,900 G>O>C
3 11:49 HOLD 9,957 HOLD 9,969 HOLD 9,909 O>G>C
4 12:07 BUY 100 9,923 CLOSE #92966 9,966 HOLD 9,901 O>G>C
5 12:37 HOLD 9,925 BUY 100 9,927 CLOSE #92970 9,906 O>G>C
6 13:08 CLOSE #92973 9,950 CLOSE #92975 9,952 HOLD 9,906 O>G>C
7 13:38 BUY 100 9,911 BUY 100 9,913 BUY 300 9,790 O>G>C
8 14:08 HOLD 9,924 CLOSE #92978 9,926 HOLD 9,827 O>G>C
9 14:22 CLOSE #92979 9,912 HOLD 9,926 HOLD 9,793 O>G>C
10 14:52 HOLD 9,912 HOLD 9,926 HOLD 9,783 O>G>C
11 15:22 HOLD 9,912 HOLD 9,926 HOLD 9,778 O>G>C
12 15:52 HOLD 9,912 HOLD 9,926 HOLD 9,798 O>G>C
13 16:23 HOLD 9,912 HOLD 9,926 HOLD 9,808 O>G>C
14 16:53 BUY 300 9,862 HOLD 9,926 HOLD 9,897 O>C>G
15 17:23 CLOSE #92988 9,742 HOLD 9,926 HOLD 9,777 O>C>G
16 17:53 CLOSE #92986 9,742 HOLD 9,926 HOLD 9,777 O>C>G

最終結果

1位 OpenAI 9,926円 (-0.74%) 取引6回
2位 Claude 9,777円 (-2.23%) 取引3回・残建玉2件で評価損-129
3位 Gemini 9,742円 (-2.58%) 取引9回

全員マイナスじゃねえか!

動きのあったラウンド

各ラウンド毎にモデルの判断内容等を出力していたので、その内容をClaudeにまとめてもらいました。

  • R1(全員エントリー)
    • Ask27.887/Bid27.503でスプレッド1.4%。全員BUY→約定した瞬間から全員-1〜-2%の含み損
    • Gemini100/OpenAI100/Claude300
  • R4(OpenAI最初の損切り)
    • OpenAIが#92966 を決済、確定-34円
    • GeminiはここでBUY100追加
    • Claudeは「28円台回復狙い」でHOLD継続
  • R6(ダブル損切り)
    • 値動きでAsk一瞬28.146まで上昇、GeminiとOpenAIが揃って損切り
    • 一時的にOpenAI/Gemini共にノーポジ、Claudeだけ残して順位固定へ
  • R7(全員再エントリー)
    • 反発狙いで全員再BUY。が直後に下落、全員-1〜-3%の含み損へ
  • R8(OpenAI 2回目の損切り → 以降塩漬け戦略)
    • OpenAIは #92978 を損切り後、R16まで一切動かず
    • Gemini/Claudeは「24h上昇トレンド継続」理由でHOLD継続
  • R9(Gemini損切り)→ R13までの5連続HOLD
    • Claudeは残ラウンド数を意識して損切りを拒否、含み損-200円前後で塩漬け
    • Gemini/OpenAIはノーポジで様子見
  • R14(スプレッド0.58%の一瞬)
    • 突然Bid27.900まで上昇しスプレッド半減
    • Geminiだけ反応してBUY300→順位逆転で最下位転落の起点
  • R15-R16(Gemini連続損切り)
    • 上昇継続せず、Geminiは残2ラウンドで-201→-258へ損失確定
    • Claudeは「決済しても評価損扱いと同じ」と判断し保有継続のまま終了


R4以降ほぼHOLDを貫いたOpenAIが最小損失で1位。Claudeは初手BUY300が重く終始最下位だったが、R14でGeminiがBUY300→価格下落で大損し最下位に転落。結局「動かなかった者」が勝った一日。

AIモデルの費用

各モデルごとのプロンプト最適化等は行っていないのであくまで参考値ですが、8時間(16ラウンド)動かしたときの各モデルの使用料です。
ドル円換算は158円/ドルとして、切り捨て切り上げはいい加減です。

モデル 日本円 ドル
Gemini 14円 0.09ドル
OpenAI 47.4円 0.3ドル
Claude 99.5円 0.63ドル

今回は8時間の試行だったので、これを1ヶ月動かしたとしたら、3×30=90倍くらいになります。
よって、かなり雑な計算ですが、各モデルの月額使用料金は
Gemini→1500円
OpenAI→4500円
Claude→9000円
くらいになります。
改めてみると、Claudeが金食い虫過ぎる。机上の性能面だけならOpenAIがコスパ良さそうです。
少なくとも、月額数千円を稼げなければ、どのモデルでも赤字になってしまいますね。

ただし、性能差もあるとは思いますが、全モデル同じ出力を出すように強制したので、その部分で余計なトークン消費になっていたかもしれません。
判断を30分毎ではなく1時間毎に変更して、モデル選定等を行えば、使用料はもっと抑えられたと思います。

API費用込みの総合結果

30分に1回の取引・8時間の試行という条件付きで、AIモデルのAPI使用料も考慮すると、2位と3位が入れ替わり、
1位 OpenAI 9879円
2位 Gemini 9728円
3位 Claude 9642円
となります。
※繰り返しますが、全モデル収益マイナスです。なんだこの低レベルなランキング…

ただし、

  • 変動の比較的小さいXLM
  • 変動が小さいのに取引への積極性を出させた
  • 30分に1回という短いスパンでの判断

といった理由で、たまたまOpenAIが高く出ただけな気がします。
Claudeの言う通り「動かなかった者の勝利」が最も適切に結果を表している気がします。

まとめ

今回は実益でAIの性能を比較してみました。
本実験では微々たる差しか出ず、プロンプトや予算、取引する通貨によって結果は大きく異なるでしょう。

というわけで

  • 1時間に1回取引を7日間
  • 予算も拡大し、1モデル3万円の範囲内で通貨の種類は無制限
  • プロンプトも一部変更

という条件で再度チャレンジ中です。
また、結果が出たら記事にまとめようと思います。
問題ない範囲でコードをGitHubで公開出来れば嬉しいですね。

次回↓
physx.hatenablog.com

次々回↓
physx.hatenablog.com

拡張機能のユーザー数を増やすために、他の拡張機能を調べてみた

今回は他の方が開発した拡張機能について調べてみました。

初めに

私はブラウザ拡張機能である「Youtube Channel Blocker」を開発・リリースしております。
開発の経緯は下記です。
physx.hatenablog.com
physx.hatenablog.com


そんな、YouTube Channel Blocker、とうとうユーザー数5000人を突破しました。
※ChromeとFirefoxの合計
※実際のユーザー数を正しく反映しているかは不明

一般にストアに出してから約9ヶ月で5000人突破はかなりすごいことだと思うんですが、この功績はほぼChannel Blockerのおかげです。
むしろ、Channel Blockerが10万人以上突破していることを考えると、あまりにも宣伝不足が過ぎる=開発者である私がユーザー数増加に貢献できていないです。

じゃあ何をどうすればユーザーが増えるのか。
それを考えるために、他の個人開発者がどうやっているのか、ユーザー数をどうやって増やしているのかを調べました。

ただ、一口にソフトといっても世の中にはLINEやGoogle Chrome、もう少しジャンルを絞ると、VSCodeの拡張機能とかが数多く存在しており、その全てを調べて参考にするのは困難です。

なので、今回は

  • 日本人開発(ストアページ等が日本語メインのもの)
  • ブラウザ拡張機能(Chromeストアにリリースされているもの)

のみを対象としました。

調査はChatGPTやClaudeに一覧を挙げててもらい、その中から私が取捨選択して選び、詳細な調査を行っています、
なんでどっちも「個人開発かつ日本語」って条件を指示したのに、明らかに英語でしか書かれていないものや海外企業の大規模なものを挙げてくるんだよ

個人開発の拡張機能

TabTabTab

chromewebstore.google.com

okaryo.studio様が開発しているタブ管理の拡張機能。
特にユーザー数の推移や開発のまとめをブログで行っており、非常に参考になります。
blog.okaryo.studio


GitHub上のDiscussionsも活発でうらやましい反面、この量の要望は私だったら対応できず(かなり時間がかかる)大変だろうなあと思います。

YouTubeライブチャットフルスクリーン

chromewebstore.google.com

daichan132様が開発しているYouTube Liveを全画面のままチャットを表示できる拡張機能。

個人的な印象ですが、小規模な個人VTuberなどは配信画面にチャットを映している方が多く、チャンネル登録者が多い方はチャットを映さないことが多いような気がします。(おそらく荒らし対策)。

  • 大規模な方はチャットを映すことが少ない=映したいユーザーの需要を満たす
  • 「コメントを同時に映すことでライブ感がより際立つ

といった長点があり、かなり需要がある拡張機能な気がします。
しかも、配信者にあった色設定やレイアウトができるというのも魅力的なのかもしれません。

こちらはZennで、どうやってユーザー1万人に到達したかまでが書かれております
zenn.dev


ちなみに、私もこの記事を参考にChromeストアでおすすめバッジを申請したんですが、「言語に英語を含んでいないとダメ(中身ではなく、ストア上の設定で英語を含んでいないとダメ)」と却下されました。
Googleさん、条件に書いといてくれよ…

企業開発の拡張機能

Notta

chromewebstore.google.com


Nottaが開発しているAI議事録作成&音声文字起こしの拡張機能。
10万ユーザー越えですごいんですが、肝心の評価が低い…

レビュー数もユーザー数に比べると非常に少ないのはどういうからくりなんだろうか…
良いものが売れるとは限らないですし、その逆、売れているものが良いものとは限らないのは世の常ですが…

e-Tax AP

chromewebstore.google.com


国税庁が提供する拡張機能。e-Taxを使うために必要。
ユーザー数200万ごえ

評価1.3。

以前、税金関係の処理をしているときに「申請に必要」と書いてあったのでインストールしました。しかし、マジでなにも使えず、即アンインストールです。

  • 画面が進まない
  • どの環境で動作するのを想定しているのかわからない
  • そもそも本拡張機能だけで完結しない

どのソフトにも少なからず良いところはあると思っているんですが、これはマジで評価できない。
でも、ユーザーは200万いるらしい。どういうことだ…

まとめ

ユーザーの声を聴いて対応する(定期的に更新を行う)ことは前提としても、結局、一番効果的なのは知名度・バズりってことですかね。
あまり評価されていないものでも10万ユーザーとか獲得できていますし、私の開発者ページでも表示回数とインストール数が相関関係にあります。
炎上商法とまでは言いませんが、とにかくみんなに見てもらうというのが一番確実にユーザーが増える方法のようですね。


余談:エンジニア友達(個人開発経験0)にユーザー数の伸び悩みを相談したら、「5000人とか少ないね(ドヤ顔)。」と言われたあと、延々と机上のマーケティング理論を聞かされました。
法律が許せばぶん殴ってた

Havendock レビュー・感想|ゆるい雰囲気が魅力のシム系ゲーム

今回のレビューは
「Havendock」です。
store.epicgames.com


Epic Gamesのフリープレイで配信されていたため、プレイしてみました。
2026/4/3 0:00までは無料でダウンロードできます。

ゆるい雰囲気で気軽に楽しめる一方、世界のあちこちに謎が散りばめられていて、先が気になる魅力のある作品でした。
その反面、ゲームの挙動がやや不安定だったり、導線が少し不親切だったりと、遊んでいて気になる点もありました。

画像は記事完成時点のわが島ごちゃごちゃして汚い

本記事はゲームのネタバレありなのでご注意ください。

ゲームについて

本ゲームはプレイヤーが小さな拠点から生活基盤を築いていくサバイバル×クラフト系のシミュレーションゲームです。

ゲームの流れは
漂流物や資源の回収→加工・生産設備の作成→拠点の拡張→新たな要素の解放
といったサイクルを繰り返していく形になります。

また、ゲームを進めていくとNPCが拠点に加わり、水汲みや素材運搬等の作業を自動で行ってくれます。
もちろん、NPCの食料や住居の確保、体調管理を行わないと、最悪死亡することもあるので注意が必要です。
※とはいっても、想定外の事故で突然死亡してしまうようなことはなく、危険な状態の時はアラートで表示されます

良かった点

ゆるい雰囲気で遊びやすく、のんびり進められる

Havendockは、キャラデザも含めて、全体的にかなりゆるい空気感で進むゲームでした。
一応、謎の博士等がでてきたり、主人公(プレイヤー)が記憶喪失っぽい描写があったりはするんですが、基本的にはゆるくゆったりとした感じで進められます。
難易度もそこまで難しくはなく、「もう手遅れだな」、みたいな状況に陥ることもほとんどないと思います。
※私はBanishedというゲームで、何度やっても、冬には住民が全滅してました。そんな人でも、そこまで深く考えずに脳筋プレイして大丈夫くらいの難易度です。

NPCによる生産自動化が楽しい

ゲームが進むと、入居者が来ることがあり、1NPCに1タスクを割り振ることができます。
複雑な指示は出来ませんが、水を汲んだり、魚を取ったり、料理をさせる等ができ、空いた時間では素材運搬もやってくれます。
ただし、動きや作業はそれほど早くないため、導線(寝床や生成台の道)を考えて、各施設を配置したり、アップグレードして生産時間を縮める必要があります。
「素材が足りないし、あっちの施設を移動させようかな?」とか「いっそのこと新しく農場をこっちにも作ろう」とか色々なプレイスタイルができる自由度の高さが本ゲームの魅力です。
施設を削除したときは素材も戻ってくるので、何度間違えても大丈夫です。
また、発展が進むと、カモメやロボット、ドローンが手伝ってくれるようになるので、リソース面(電力や食料)も考えながら、配置する試行錯誤が非常に楽しいです。

新たな島や場所を開拓する楽しさ

このゲームは最初の拠点を無限に広げていくゲームではなく、要所要所で島や海底といった新しい場所を開拓していくことになります。
新しい施設や新しい素材がアンロックされ、素材を運ぶときの導線も考え直す必要が出てくるので、工夫のし甲斐があって非常に楽しいです。

不満点

ゲームの挙動がやや不安定

雰囲気の緩さゆえか、まだ未完成な部分があるのかわかりませんが、ゲームの挙動自体はやや怪しい部分があります。
足場から落ちてしまったり、NPCが何もない場所で引っ掛かって餓死寸前になる場面がたまに発生します。
特に階段は当たり判定がないので、落ちやすいです。
リスポーンがあるので致命的ではないのが幸いですが、遠出した先で落ちて、初期リスポーン地点からやり直しになると、ちょっとイラっとします。

また、本ゲームは海の上をボートで移動するのですが、アップグレードしないと遠くまで行くことは出来ません。
しかし、最終アップグレードまで進めて、どんな施設やアイテムが見つかるんだろうとワクワクして行った謎の島に上陸できませんでした。
画像の島は上陸することもできず、人(?)に話しかけることもできずに、ただボートで素通りできるだけの島です。なんなんだこれ…

また、メニューも二重・三重に開くことができるため、操作ミスで見にくくなってしまうこともあります。
画像は右側に、自分のインベントリと施設の詳細が重なってしまっている状況です。これはまだマシですが、ひどいときは三重四重になることも。

バージョン1.0(ベータ版ではない)と聞いていましたが、気になる不具合が多いと感じてしまう点は残念でした。

一部は導線が少なく、迷いやすい

本作は、まったく導線がないわけではありません。
ただ、全体としては少し不親切で、進めにくい場面がありました。

例えば、新たな施設を作るための研究では、「何が必要でそれは何から作れるのか」がきちんと明記してあり、それ自体は非常に良いです。
ただ、一部はクリックしても表示されなかったり、直感的ではないところがあります。

例えば、肉の入手方法が直感的ではなく、気づくまでに時間がかかりました。
農場で生産できるのですが、農場で肉が生産できると直感的にわかる人は少ないでしょう。
私は気づかずに「肉はどうやって手に入れるんだ?先に進めれば、出てくるのかな?」と数時間ほど無駄にしてました。
ゲームを進めると、家畜を犠牲にして入手する鶏肉(チキン)が登場することも混乱の原因かもしれません。

また、本ゲームは初期リスポーン地点を無限に広げられるわけではなく、ある程度島ごとに分かれているのですが、島ごとにルールが変わっており、混乱の元になります。
例えば、レアな魚が入手できる漁場ができる島(漁場島)では、新しくその島専用の住人を雇って、その島でしか入手できない魚を釣る必要があります。
ただし、漁場島の住人の食物関連の設備は酒樽しかなく、農場や飲み水の設備は一切設置することができません。
そのため、私は最初の拠点から毎回毎回食べ物を運ぶ必要があるのかと思っていました。
実際はそんなことなく、漁場等の住人は酒樽で生産できる酒で飢えも渇きも解消できるようです。
こんなのわかるかよ…

また、漁場島の釣りも、

  1. 初期拠点から漁場島までエサを運ぶ
  2. ある程度時間が経ったら、漁場島で魚を回収して、エサをまたボックスに入れておく
  3. 回収した魚を別の島まで運ぶ

といったかなり面倒な手順が必要です(自動化ができない)。
ゲーム後半になれば、島間のアイテム移動が可能な鳥が入手できますが、入手難易度が少々高く、他の島間のアイテム運搬も担当しているので、十分な数をそろえるか、運搬の導線をかなり考える必要があります。
せめて、1つの島でエサから釣りまで完結できるようにしてほしかったです。

他にも、ゲーム内で「スライム」という素材が手に入るのですが、急にダンジョン形式&見下ろしではないTPS視点のゲームが始まります。


敵は体当たりで攻撃してくるだけなので、ひたすらチマチマ攻撃するだけなのですが、急に別ゲーになるし、無駄に時間かかるしで面倒でした。
住民を派遣してアイテムを入手する施設があるのに、わざわざ実装する意味があるのでしょうか?
素材は必須ではないものの、要所要所で求められる時があるので、繰り返しますが、本当に面倒でした。

一部のゲームバランス

シム系のゲームは、研究して新たな施設を作れるようになるのが一般的ですが、本ゲームは研究のレベルと作れるものが見合っていない感が一部あります。

クワというアイテムは研究で使うためのアイテムで、農場を横断できるようになりますが、正直もっと早く解禁しても良いと思います。
ゲーム中盤の拠点をかなり広くできる段階でこれを解禁しても、あまり旨味を感じられません。
農場系商人ではなく、島にいる牧畜系のオッサンから入手できるというのも、チグハグ感…

料理も基本的に魚と野菜を使った料理が一番コスパが良くて、他の料理は素材が他の島でしか入手できないものが多いので、かなり面倒でした。
そもそも論になってしまいますが、他の島でしか入手できない作物や畜産物があるのを辞めて欲しいです。
「新たな島に行ったら、新しい施設を開発するための研究用の素材が入手出来て、拠点も広がる」というシンプルな流れで十分だと思います。
今のは正直、ややこしいし、ただただ面倒です…

総合評価

点数:10点中7点
ゆるい雰囲気でのんびり遊べるシム系ゲームとして非常に面白かったです。
一方で、作り込みが不十分な部分や導線の少なさについては気になりました。
ただ、値段2000円(4/2までは無料で入手可能)という点を考えれば、非常に楽しめる良い作品だと思います。
粗さはあるものの、アップデート次第ではさらに面白くなりそうな作品だと感じました。